誰も振り向かない夜 3

どうも、池田公園の申し子baliwです。

 

なんて言えてたのも何年も前でしょうか。

 

実は今回のアンへレス編の悶々とした悩みをどうするべきか悩みに悩んでおりました。

 

東京に御鎮座まします御大トキ兄にだいぶお世話になりっぱなしですので、流石にこれ以上は初歩レベルの悩みでトキ兄の手を煩わす訳にもいかないなと思っていました所、一通のショートメールが。

 

「久しぶり、元気(おおう、なにしとんじゃ)?」

 

四日市さんでした。

 

baliw:「元気だよ。どうしたの?(四日市姐さんのおかげで無病息災でこの界隈で美味しいお酒飲ませて頂いております。今夜姐さんのお店に伺いましょうか?)」

四日市:「お店来てよ(さもないとマニラ湾に浮くぞ)」

baliw:「行けたら行くわ(『いざ鎌倉』の様にすぐに馳せ参じます)」

 

いやぁ、日本語って婉曲表現が行き着くとこうなるんですね。便利です。

そんなこんなで四日市さんに相談しに行きました。

 

詳細はまた後日。
さ、続き書こ。

 


 

シェリルが一度店に持ち帰りの料理を届けるために来た道を引き返す。

夜が少し白みがかってきてる。

閉店する店もチラホラあり、夜の活気が無くなりつつある。

かわりに青物や簡単な食べ物を売る行商が増えてきた。

 

彼女を待つ間、店のガードのオッサンと外のカウンターでダラダラと拙いタガログで話す。

ある伝票を見せてくれた。100枚は有る。

 

「これな、女が連れだされる時に提出する伝票だ」

 

的な事を言っている。

 

確かに女は無数にいる。

それを手に取り見ている時にもデブの白人に連れて行かれる女が伝票を置いていく。

 

ウキウキしていた。

 

食いぶちが見つかったんだからそりゃそうかもね。

彼女がウキウキで店の外に出てきた。

 

もう考えるのはよそう。

 

手を繋いで歩き始める。

 

「ちょっと遠いからホテルまでトライシケルでいいかい?」

「なんでよ!高いじゃないの。ジプニーで行きましょ」

 

通りに停車しているジプニーにシェリルが乗り込む。

目の前に彼女の尻がやって来たので酔った勢いで軽く叩く。

 

「アンタ、馬鹿じゃないの!まだここは公共の場でしょ!」

 

久しぶりにフィリピーナに怒られて少し嬉しかった。

 

猫背になりながらジプニーに乗って反省している僕がおかしかったんだろう、怒ってた顔がまたケラケラと指差して笑い始めた。

 

表情が豊かな彼女を愛おしくさえ思える。

 

誰も乗ってこない車内にふんぞり返ったのも束の間、わずか数分で満席になった。

新しい乗客が乗り込むたびに巨漢の日本人が居る事に奇異の目を向けられる。それをみて笑うシェリル。

 

ずっとこのままでいいかなぁ。

明日もこのままでいいかなぁ。

 

明日がアンへレス最後の夜という事ばかりを考えてた。

 

ずっとこのままでいいや。

 

ジプニーが動き出す。路面が良くない。

シェリルは何度も頭を打ち、苦い顔してる僕を嬉しそうに見る。

 

シェリルのどこかにアリスと同じ所を探すようになっていた。

10分ほどジプニーに詰め込まれた後にホテルの前にて降りる。

通りからエントランスまで少し距離も有る。

 

「なぁ、歩いたらもっと早くついてたよ」

「イイじゃないの。初めてでしょう?」

「違うよ、2回目。long long time ago」

「彼女、フィリピーナだったの?」

「そう、そして今もフィリピーナだけどね。アナタの事だよ」

 

僕から手を繋いでみると何か言い返そうとした彼女は口をつぐんだ。

「ね、昨日は誰と寝たの?」

 

聞いてないふりをした。

エントランスに近づきスタッフがドアを開ける。

 

「Goodmorning Sir」

「はい、おはようございます」

 

今日はこんな女の子を連れてきましたよ。どうですか?昨日の子が美少女だったら今日の子は可愛い感じでしょ?

 

内心そう思ったけど、流石に口に出せない。

部屋まで沈黙のまま歩く。

財布からキーを出す時に彼女が言った。

 

「アナタの部屋?友達も一緒なの?」

「Hindi.Ako lang.ちなみに昨日は一人だけど、今日は君と一緒。ありがとうね、淋しかったよ。さ、入って」

 

彼女を部屋に入れると静かにドアを閉めた。

 

 

(つづく)

次回用意するもの
・ティッシュ
・TENGA(任意)
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内容がエロくなるから。


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コメント

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